2021.4.22 建具職人

事務室の出入口の建具を新しく作り変えました。

清貧暮らしの我が家ですが、せめてここだけは、ここだけは!といろいろ検討した結果、満を持して新調することにしたのです。

ひとつの建具ですが、木部の素材、框の幅、ガラス、金物、塗装、たくさんの検討事項がある。例えば中桟を入れるか入れないか、腰板を付けるか付けないかでその建具が古い家の中では対比的に新しい要素にもなり得るし、周囲の古さと同調し馴染ませることもできる。その匙加減が設計者一人一人の判断であり、感性で決まる。なのでもちろん夫婦で意見がしっかり割れました。


今回は、雲南の深田建具さんにお世話になりました。


結論から言うと、超絶素敵な建具が入りました。(写真を上手く撮る技術が無いのでぜひ美南で現物をみていただきたいです)なぜかというと我々夫婦の判断とか感性とかはどうでもよいくらい深田さんが良い仕事をして下さったからです。杉の赤身で、細い框、錠は美しい堀金物です。腰板は寸丸で止めて下さっています。しかもそれがけんどんになっていて取り外しができるのですから、、少々痛い出費でしたがとても満足しています。それは職人さんが「作品」として納めてくれたからだと思います。


毎日出入りするのが嬉しい建具。良い職人さんのおかげで、美南での暮らしがまた一段と豊かに。